- 採用後の配属はどのようになりますか
- 基本的には特別養護老人ホームの介護スタッフとしてスタートしていただきます。 理由は人材育成のキャリアステップの項でお伝えしたように、将来相談員あるいは居宅サービスにおいて勤務するとしても、施設での介護経験が基礎として必要 となるからです。ごく稀に当初からデイサービスに配属される方もいらっしゃいますが、ある時点でやはり特養での介護を経験してもらう必要性を感じることが あります。最初に少なくても2~3年間は特養での介護を経験することが実力をつける一番の近道と考えています。 また、特養の配属については錦ブロック(立川市錦町)、キートスブロック(立川市幸町)国分寺ブロック(国分寺市並木町)となります。
- 異動はどのように行われますか。 また希望を出すことはできるのですか
- 異動は基本的に毎年4月に行われます。特養フロア間や施設間での異動、居宅サービス事業への異動、役職への昇格などがあります。 希望については異動の希望も含め現況や今後の希望について事前に全職員にアンケートにて意見聴取をしますが、異動は基本的に、本人の能力、適性、評価、および本人の意思を総合的に勘案して決定します。
- 介護職員から相談員への異動はありますか
- 異動先の状況にもよりますが、毎年何名かの方が介護職から相談員等業務へ異動しています。 相談員業務としては、特養等施設の入退所管理や各フロア間の連絡調整などを担う生活相談員の仕事や、居宅サービス事業における相談員、サービス提供責任者や介護支援専門員(ケアマネジャー)等の仕事などがあります。 介護保険制度や各種サービスへ全般にわたる知識や、予約管理・報酬請求の業務能力、そしてサービスの向上と収支のバランスを両立させる経営意識が求められます。いずれも数年の介護経験を経た上で就任していただきます。
- 職員の平均勤続年数と平均年齢を教えてください
- 特養介護スタッフの平均勤続年数は4.5年、平均年齢は27.5歳となっています。男女比は2:8で女性が8割となります。(平成24年度、正職員) 居宅介護サービス系、及び契約職員については、登録ヘルパーさんをはじめ多様な職種・勤務形態があり、平均年齢も高くなります。
- 資格によって手当や待遇の違いはありますか
- 至誠ホームでは、正職員定期採用の場合、社会福祉士受験資格または介護福祉士資格取得者を採用の対象としています。よってすべて有資格者である(または取得する)ことが前提となっていますので、資格の有無・種類により手当や待遇に違いはありません。 また、中途採用の場合、上記資格だけでなく経験も勘案して選考を行うため、上記資格をお持ちでない場合もありますが、これにより給与等が下がるということはありません。 契約職員については、職務の種類、勤務体系、などにより給与が異なります。
- 育児休業の取得実績はありますか
- 正職員・契約職員合わせて毎年2~3名程度の実績があります。現場スタッフの調整や復帰後の見通しを含めた調整の上、至誠ホームでは産前産後休暇・育児休業後もぜひこれまでの経験を生かし職場に復帰してもらいたいと考えています。 また、中には育児やご家族の介護に専念するため、一旦退職、あるいは契約職員に立場を変え、身辺の状況が落ち着いたあと再び正職員あるいは契約職員として 現場に復帰する方もいらっしゃいます。多くの場合で、ご自身や事業所の状況に合わせ復帰していただいています。 至誠ホームでは特養だけでなくさまざまな事業、さまざまな職種があるため一生の仕事として活躍の道を用意しています。
- 夜勤は月に何回くらいありますか。 勤務体制について教えてください。
- 特養の夜勤は平均で月4回くらいとなっています。17時から翌朝9時までの長いシフト(2日勤務)と21時から7時までの短いシフト(1日勤務)がありますが、現在ほとんどの部署においては短いシフトが主となっています。 勤務シフトについては、土・日・祝日分の休日をシフトにて取得する形で、24年度の場合年間休日は120日となっています。勤務時間は早番・日勤・遅番等 数多くのシフトがあります。休憩時間が90分のシフトと60分のシフトがあり、いずれも実働8時間です。
- 成果期待給とはどんな制度ですか。 また人事考課制度について教えてください。
- 至誠ホームでは「成果期待給制度」を取り入れています。「成果」という言葉は「成果主義」を連想させますが、実績により大きく給与が変わる「成果主義」の制度ではありません。毎年の人事考課に基づき、良い評価を続けて取った方にはより上の等級に昇格してもらい、再び昇給幅が大きくなります。成果を上げた方に報いる制度です。 また、人事考課については、毎年目標設定をしていただき、中間、年度末に上司と面談をし考課を行います。人事考課の結果は給与の昇格、人事異動、翌年度の賞与に反映されます。
- チューター制度について教えてください
- 至誠ホームでは新人職員に1対1で先輩職員が付き、採用から1年間日々の業務や行事運営など全般にわたり指導を行います。介護スタッフとして必要な項目を チェックリストとしてまとめた「チューター指導指針」に基づき、求められるスキルを習得するため年数回のチェックを経て指導を行います。チューターとなる 職員は主任等の上司ではなく、原則として数年目の先輩職員となります。同期との関係、上司との関係の他に、さまざまな場面で支えとなる先輩の存在により、 育成を多面的にしています。 1年の指導終了後、「誓いの式」において、至誠ホーム職員としてひとり立ちすることとなり、一人前の職員となっていきます。
- 職員の勉強会や研修会などは行われていますか
- 至誠ホームでは職員の勉強会や研修会が「自主研修会」という形で活発に行われています。年間30回程度、多い月には3~4回の研修が開かれます。自主研修会 は職員の企画による自発的開催で参加は自由です。概ね夜7時から行われる研修会では、転倒予防や感染症予防、事例研究などの介護・看護に関することや、介 護保険制度の改正、外部研修の報告会、パソコン操作研修などさまざまなトピックについて講義やディスカッションが行われています。 また、至誠ホームを挙げての取り組みとして「サービス向上大会」を実施しています。各所属ごとにサービス向上や業務の改善に向けた取り組みをサークル活動 として行い、年度末に各ブロックにて発表を行います。選考を経て優秀サークルには最後に市内のホールにて発表大会を行い、サービスの向上と改善につなげて います。
- 海外研修について教えてください
- 至誠ホームは北欧フィンランドの施設とつながりを持っており、毎年2名程度をフィンランド等北欧の施設に1ヶ月間、研修派遣しています。応募資格は在職2年 目以上の職員で、レポートにて応募、選考の上決定されます。約1ヶ月間、福祉先進国の福祉サービスをじっくり学んでもらいます。 また、フィンランドからも交換研修として研修生が訪れ、至誠ホーム各施設にて研修に入っています。これらの研修を通して、常に時代に先駆けたサービスを創り出す力を育成していきたいと考えています。
- 契約職員から正職員になることはできますか
- 毎年、契約職員にも異動希望のアンケートと契約更新についての面談を行っていますが、翌年度定期採用の過程で、契約職員から正職員への登用についても希望を取り、施設長と面談の上登用試験を受けていただいています。 正職員の場合、ご利用者さんの担当やケアプラン原案、カンファレンス、行事委員会活動など業務の幅も責任も非常に大きくなります。ご本人の希望と能力を勘 案して総合的に判断させていただいていますので、一律何年経験を積めば正職員になれるという基準はありません。 多い年で2名程度の方が契約職員から正職員に登用されています。