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至誠ホーム ホーム長から

 至誠ホームにはいくつかの大きな財産があります。一つは明治45年に創業した「至誠学舎立川」という歴史と伝統ある法人・事業。次に高齢者福祉事業を担う意欲と誠意をもって職務に当たる職員。そして地域と至誠ホームをつなぎ、至誠ホームの施設、サービスの場面に地域の風を運び事業をサポートしてくださる大勢のボランティアの皆様の存在です。

 至誠ホームは昭和26年に当時の養老事業「至誠老人ホーム」として始まりました。その後、時々の社会事情、ニーズ、制度に応えながら各事業を展開して参りました。とりわけ昭和52年に開設した「至誠特別養護老人ホーム」は当時のコミュティケアを強く意識した介護施設として、またその秋に開設した「至誠デイケアセンター」は今の「デイサービス制度」(通所介護事業)の先駆けになったものです。

 この事業開始と推進に合わせて取り組んだことの一つが「ボランティア活動の積極的な受け入れ」でした。ボランティアコーディネータを配置して、活動の場所として施設を開放することでした。当時「施設は閉鎖的」で「地域から孤立」しているという批判から「施設の社会化」とか「施設の地域化」ということが言われていた時期でもありました。今から50年近くも前の話ですからボランティアという概念が世の中に定着するはるか前の話です。

 その後至誠ホームの事業発展と広がりとともにボランティア活動も広がり続けました。残念ながら昨年度からの新型コロナウイルス感染症対策により、活動の大幅な縮小を余儀なくされていますが、至誠ホーム全体でピーク時には15,000人近い活動者を数えたほどです。

 現在の介護保険制度下では、企業や医療法人・NPO法人など様々な形態の法人・組織が介護、福祉の分野に参入しています。地域から大勢のボランティアさんが継続的に活動をしていただけることは、企業や病院では考えづらいことであり、社会福祉法人、施設への地域社会からいただく大きな評価の一つで、かけがえのないものと思います。

 一刻も早い、感染症の収束と通常の生活を取り戻し、通常のボランティア活動が再開できるように祈るばかりです。

 至誠ホームは立川市、国分寺市、調布市に幾つかの拠点を持って事業を推進しています。どの拠点・事業も「地域包括ケア支援」をコンセプトにしています。

 ボランティア活動は地域支援にも通ずる大切な活動です。日頃の活動でお気づきになったことは遠慮なくホームのコーディネータやスタッフにお伝えください

 ボランティアの皆様、これからも利用者の「良き隣人」としての活動をお願いいたします。

2021年8月 至誠ホーム長 旭 博之

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