ワンゲル同好会 スノーシューツアー2015
開催日 | 2015年1月24日(土)~25日(日) |
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真っ白に雪化粧した針葉樹の木立。雪をかぶって重そうにしだれた枝が、コース上のトレースに覆いかぶさっていた。ストックで枝上の雪をつつく。ファサッと雪の塊が落ちたその刹那、雪の重さから解放された枝が勢いよく跳ね上がった。跳ね上がった枝が、先端に残る雪を宙高く放り上げた。目の前に、淡い雪煙のカーテンが広がった。まるでディズニーのワンシーン。魔法のような一瞬の出来事。雪山を歩いていると、そんなシーンに出会えてしまう。それも意外と簡単に。
初日のハイクは入笠山。昨年11月、八ヶ岳の三段紅葉を拝みに、ワンゲル同好会で訪れた山でもある。入笠山は富士見パノラマスキー場のゴンドラ山頂駅が入山口となる。スキーヤーやボーダーに混じってゴンドラに乗り、わずか10分で標高1000mの山頂駅に到着。空は、文句のつけようがないドッピーカン。突き抜けた青空の先に、白い雪を纏った八ヶ岳連峰がでんと構えていた。スノーシューを履いて林の中へ踏み入る。足元を確かめるように一歩一歩雪を踏んでいく。ゲレンデの喧騒はいつの間にか消えていた。秋に来た時とは、明らかに山の表情が異なっていた。木々は、地面に栄養を蓄えるため、真っ赤に染まった葉を落とし、冬支度を少しづつ進めていたのだ。そして山に冬が訪れた。紅葉のジュータンを白い結晶が覆っていき、木々の枝葉に真綿のような雪が積もっていく。今はまるで眠っているかのような木々の営みを感じながら、一歩一歩森の中に踏み込んでいった。
昨年度大好評だったスノーシューツアー第二弾。今年は鹿教湯温泉での宿泊を挟み、2回のデイハイクツアーだ。松本と上田のちょうど真ん中ほどにある鹿教湯温泉は、歴史あるひっそりとした湯治場だ。お世辞にも賑やかな温泉街とは言えないが、弱アルカリ性の柔らかい泉質が好きで、四季を通じてちょこちょここの温泉を訪れる。こんな素敵な温泉地に、ホームの保養施設があることに素直に感謝したい。今回はその鹿教湯温泉をベースにツアーを企画した。初日の絶景を肴に、地元居酒屋での懇親会も大盛り上がり。お店が特別に用意してくれた寄席鍋の美味いこと!ビールも美味い!地酒もウマッ!!
ほろ酔い気分で布団にもぐりこむ。狭いスペースに重なり合って敷かれた布団。まるで修学旅行、はたまた合宿か!?なんだろ、とりあえず楽しい…いや、すげえ楽しい!そんで猛烈に眠い!
明日は菅平で浅間山を望む展望コースを歩く予定。雪上ティーパーティの準備も万端だ。すでにどこからか鼾が聞こえてきた…ん、あれ?自分の鼾…?まぁ、どうでもいいか…あ、朝風呂にも入れるんだったなぁ…それから…それから…おやすみさいzzzzzzzzzz…
2015年のワンゲル同好会、四季を通じて自然を感じるツアーを企画中です!ご期待下さい!!